肥満とその対策法
肥満は運動不足や食事の摂り過ぎなどを原因にして発生する体型変化です。皮膚の下にある皮下脂肪や内臓の周辺についている内臓脂肪が増加することで、肥満体型が出来上がります。
肥満と格差
昔は肥満体型であることが裕福さを示すバロメーターであったといえます。なぜなら、肥満の原因になるような甘いものや脂肪の乗った肉などは、王侯貴族や富豪でないと食べられないほど高価なものだったからです。つまり、肥満であるということは「太るのに最適な食事を毎日食べられる」立場であることと同義だったのです。しかし、現代においては、肥満には裕福さではなく「栄養バランスを考えた食事が取れない」という意味が与えられているといえます。
肥満と社会的評価
肥満になって最初に困ることは、「他人から向けられる目」であるといえます。特にアメリカでは「太っていると出世できない」と言われるように、「自己摂生が出来ない人間」と見做されてしまいます。さすがに国民の7割近くが肥満に分類される国は一味違います。学校生活においては、胸肉や腹肉を掴まれたり「首がない」と言われたりといった過度のスキンシップを受けることになります。このように、「肥満になることは好ましいことではない」という認識が広まっているといえます。
肥満と健康
現代医学では、肥満は病気の原因となると考えられています。肥満体型になると、全身に血液を送り届けやすいように高血圧になっていきます。高血圧は様々な病気を引き起こす原因の一つでもあることは有名です。また、肥満による体重の増加は膝や腰に負担をかけることにも繋がります。肥満体型の人に見られる睡眠時無呼吸症候群は、脂肪が気道を圧迫して呼吸を阻害することで発生する病気です。このように、肥満は病気と密接な関係を持っているのです。
肥満の原因
肥満になる原因としては「食べ過ぎ」や「運動不足」がありますが、「病気の影響」ということもあるのです。内分泌の異常などによって、体内の脂肪を分解する機能が働かなくなることで起こるのが特徴で、食事量や運動と無関係に肥満化してしまうことがほとんどです。病気が原因で肥満になった場合、食べ過ぎや運動不足のようなはっきりした原因がわかっている場合と違って、本人にも症状の自覚がないことも珍しくないのが難点といえます。
※隠れ肥満について
肥満は、内臓脂肪と皮下脂肪が同時に存在する腹部に最も症候が現れやすいといえます。しかし、最近では腹部の変化が見られなくても体脂肪が増加している「隠れ肥満」が急増しているという報告があります。皮下脂肪は腹部だけでなく腕や脚や背中など、およそ皮膚のある場所であればどこにでも蓄積されると言えます。自分は太っていないと思っていても、隠れ肥満になっている可能性があることを考えておくのが健康維持に重要なのです。
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